フランスで得られたもう一つのことを書いておこうかと思う
フランスで得られたもの
それは、日本語の文章を楽しく書く方法。
ただ、この方法には、編集者に非常な負担を掛けることになる。編集者がそれを了承してくれる関係、前提が必要。
文章を書くのが苦手だった理由
- 書きたいことが箇条書き的になってしまう
- その箇条書きをストーリーに乗せられない
- 日本語は、合理的でない
- 段落中で、同じ語尾が続くと不自然とか
- 意味は通じるけど、言い回しが変とか
- 推敲すると、全体が見えなくなる(ゲシュタルト崩壊)
- 無意味に不安になる
文章を楽しく書く方法
大事なことは二つ
- 著者と編集者と一緒に書くということ「文章の共有」「感動の共有」「ビジョンの共有」
- 作業の分担
- 著者は、情報のクオリティを担当。文の局所を見る。
- 編集者は、文章のクオリティを担当。文章の全体を見る。
実際の作業の流れは、以下のような感じ
- 編集者と一緒に同じ感動や目標やビジョンを共有する
- 「これを伝えたいよね!」
- 「まじ感動したね!」
- 「これを書いてこうなったらいいよね!」
- 「こういう人に読んで欲しいよね!ね!」
- 日本語になってない文章でもいい(助詞とか、誤字も気にしないでいい)から、思ってることや書きたいことを全部箇条書きにする。(著者主導で編集者も一緒に)
- 「あんなこと書きたいよね!」「いいねー!」
- 「これを伝えたい!」「うんうん!これも伝えたいなー!」「それだ!」
- 「これすごかったよね!」
- 「これを書いたら喜んでくれるかな!」
- 「あれは?あのことは?」「それ書こう!うんうん!」
- 書き出した箇条書きを、言いたいことの単位でまとめていくつかの固まりにする(著者のみの作業)
- 「これはこっち、これはこっち」
- それぞれの固まりにタイトルを付ける(著者主導で編集者も一緒に)
- 「このフレーズかっこいいから、ここのタイトルにしちゃおう!」「いいねー!」
- まず、一つの固まりを文章にする。煮詰まるまで書く。煮詰まったらすぐにやめる(著者のみの作業)
- カタカタカタ(キーボードの音)「。。。煮詰まった!」
- 「あー!この文章だめだー><全部書き直したいー!」と著者が言ったら、編集者は「いや^^大丈夫だよ、見せてごらん。」と慰めてあげるといい。
- 煮詰まった途中の文章を編集者が読んで、そこに赤色で編集者がアドバイスを書く(どういう風に文章を繋げると読み易いかとか)。その間に、著者は別の固まりを煮詰まるまで書く。
- 繰り返し
- 段々と完成度が高くなってきたら、固まりの順番を決めて全体の流れを作る(著者と編集者が一緒に)
- できた文章を頭から二人で音読する。日本語特有の言い回しとか、同じ接続詞が二回出ていないかとかをチェックする。
- 「ここいいね!」とか「○○さん、ここアドバイスくれてありがとう!」とか言いながらやるといい。
この方法で
すごく楽しく文章を書くことができました。
それに、この方法を使わない方法と比べて 3 倍近いスピードで文章を仕上げることができました。
皆さんも試してみてください!
編集者という職業はすごい!もっと評価されるべき!