はじめに
2008 年 8 月 13 日 〜 17 日まで、講師としてセキュリティ&プログラミングキャンプ 2008 に参加させていただきました。
セキュリティ&プログラミングキャンプって何?
セキュリティキャンプ&プログラミングキャンプとは、 2004 年から始まった「若くて優秀なセキュリティ人材やプログラマーを育てちゃおうよ!」というイベントです。
キャンプの名のとおり 5 日間キャンプ形式で行わます。そして、毎日 8:00 〜 22:00 まで講義が行われるという大変ハードでエキサイティングなイベントです。
僕が経験したキャンプ
僕がキャンプの中で経験したこと感じたことを書いておきたいと思います。
楽しさを伝えることの重要性
僕は、 JavaScript の講義を担当していたのですが、前日まで作っていた資料とは全然違う資料を使って講義を行いました。
一日目、手を動かしながら目を輝かせる受講生の顔を見て「一から教えては楽しさは伝わらない。座学ではダメなんだ。座学は楽しさを知った後でいい」と感じ、作ってきた講義資料ではダメだと感じたのです。
そして、二日目の朝までになんとか完成したのがこの講義資料でした。急に作ったものなので、まだまだ足りないところもあったと思います。でも、「作り直して本当に良かった。」本当にそう思いました。
人に「楽しさを伝える」ということは本当に難しいことですね。
資料を作り直して少しはマシになったとは言え、もっともっと「わー!すごい!動いたよ!」「おお!すげー!俺すげー!」そういう感動を伝えられたら良かったのに!
もっと感動を伝えたい!もっと楽しさを伝えたい!
(ボツにした資料も一応アップしておきます。 http://svn.coderepos.org/share/docs/amachang/20080813-procamp2008/pre.html)
現場を見る知ることの重要性
三日目には、受講生全員がドワンゴという会社に職場見学に行くというイベントがありました。
僕は参加出来なかったのですが、受講生たちにとって非常に楽しい経験だったようで、帰ってきてた受講生は目がキラキラしていました。
って感じだったので、何か変なことを教えられてないか少し心配です>< というのは冗談ですが(笑)、僕も行けば良かった><と思いました。
受講生(キラキラキラーン)
amachang(ま、まぶしい><)
amachang「ドワンゴ楽しかったー?」
受講生「楽しかったー!」
amachang「何があったの^^?」
受講生「内緒です(・∀・)ニヤニヤ」
ドワンゴは、ケータイ、ゲーム、ニコニコ動画、と若者にとって一番身近な事業をしている IT 企業です。そこで働く技術者は、彼らにとってヒーローだったのではないでしょうか。そのヒーロー達と一緒に話せた!というのは、とても素晴らしいことだったんだろうなと思いました。
ドワンゴの皆様、本当にありがとうございました!
id:naoya さんのお話「君たちは世界を変える」
四日目には id:naoya さんこと、はてな CTO 伊藤直也さんの特別講義がありました。これは、とても感動的な講義でした。
その内容で僕が心に残っていることをまとめておきます。
- 世界は確実に変わってきた
- 世界を変えたもの「それは、プログラミング」
- 今、君たちは世界を変える切符を手にしている
- 人に会っただけで、出来るようになったと思ってはいけない
- 人が発する言葉に流されすぎてはいけない
- 大切なのは、自分。自分の内なる声に自覚的であれ
- 嫉妬、僻みを解決する方法は「自分の成長」以外にはない
- チャンスは地道な努力の結果訪れるものである
- 正しさは自分にしか分からない、その正しさは自らの手で証明すればいい
この講義を聞いて本当に涙が出てきてしまって、「この場所では泣くもんか」とか思って我慢していたら、 id:hyoshiok さんが泣いていたので安心して泣きました(笑)そして、受講生全員、興味津々でなおやさんの話を聞いていました。
なおやさん、本当に素晴らしい講義をありがとうございました!
受講生のレベルの高さ
プログラミングコースの最後には、「何かグループで自由に何か作ってみよう!」という講義があるのですが、そこで彼らの本当の実力を見ることが出来ました。
- テトリスにネットワーク対戦機能を付けてみました!
- Flash とカメラで、体の動かして操作出来るテトリスを作ってみました!
- Processing とカメラで、体の動かして操作出来るテトリスを作ってみました!
- テトリスを SDL に移植してみました!
- 自分たちが欲しいと思う Firefox の拡張機能を作ってみました!
- ドクターマリオのようなゲームを作ってみました!
- 3D の迷路を作ってみました!
などなど、信じられないほどの面白いソフトウェアを見せてくれました!
最後に、受講生へのお礼
君たちは本当にすごい!「年齢の割には凄い」とかではなく、本当に凄い!これからも、その凄さをどんどん伸ばして行って欲しい!
id:naoya さんの言葉を借りると、「自分の内なる声に自覚的であって欲しい」、そして、「自分の凄さを自分自身で証明していって欲しい」!
本当に本当にありがとう!キャンプに参加してくれてありがとう!色んなことを学ばせてくれてありがとう!
最後の最後に、全ての若者へ
このイベントは、若いうちに一度だけしか参加することの出来ない貴重な出会いの場です。
きっとその出会いは、あなたの人生を変えます。
このチャンスを絶対に逃さないでください!
来年は、あなたの参加を待っています!
You can change the world!